管理栄養士 中松 宏子
 

 
No026

 ●苦菜を使った料理   No026  2010/12


苦菜  

 方言名:ンジャナ  和名:ホソバワダン、細葉海菜

今回紹介するのは、岩場島ニガナではなく、畑で栽培されスーパーなどで見かけるものです。
独特のほろ苦さと、食感、薬用効果が好まれ、ターイユ(鮒)シンジ、イカスミ汁、スーネー(和え物)、天ぷら、ジューシー(雑炊)等に親しまれてます。
栄養的には、カロテン、ビタミンC、カリウムを豊富に含んでます。
薬用効果としては、熱さまし、のぼせ、腹痛などにいいと言われてます。


肉入り藤色かるかん苦菜あんかけ




肉入り藤色かるかん苦菜あんかけ
●材料(4人分)
 紫山芋         100g
 水+卵白1個分    100㏄
 砂糖            大1
かるかん粉         80g
とりそぼろ
 |鶏挽肉         100g
 |みりん          大1
 |しょうゆ          大1
 |酒             小2
島人参(花形薄切り)     8枚
西洋人参(花形薄切り)   8枚
 かつおだし        C1½
 みりん          小2
 しょうゆ          小½
 酒             小2
 片栗粉          大½
 水             大2
苦 菜           適量
下準備
 かるかん型の内側に薄くサラダ油をぬっておく。花型人参をおく。
 蒸し器は湯を沸騰させておく。
作り方
① とりそぼろを作る
  鍋にとりそぼろの材料を入れ、火にかけ菜箸で混ぜながら水気がなくなるまで火を通す。
  (焦がさないように注意する。)冷まして、8等分する。
② 山芋は、皮をむきあらく刻む。
  ミキサーに、山芋、砂糖、水+卵白を入れ、スイッチを入れ、なめらかにする。
③ ②をボールに移し、かるかん粉を入れ、混ぜ合わせる。
④ かるかん型の半分位タネを入れ、とりそぼろをおき、さらにタネかぶせるように入れる。
  (かるかん型の8分目位になれば良い)
⑤ 強火の蒸し器に並べ、20分位蒸す。
⑥ 苦菜あんを作る。
  鍋にかつおだしと調味料を入れ、煮立ったら水溶きの片栗粉を入れよく混ぜとろみをつ
  ける。
  苦菜は細かく刻み、水にさらしてから加え、ひと煮立ちさせ火から下ろす。
⑦ 器に肉入りかるかんを盛り、周りにあんを注ぐ。

1個分
 エネルギー 188㎉ 塩分 1.5g

ワンポイント
ミキサーは山芋のダマが残らないようにクリーム状になるまでかける。

 


スーチキ(塩三枚肉)と
冬野菜の苦菜マヨネーズ






スーチキ(塩三枚肉)と冬野菜の苦菜マヨネーズ

●材料(4人分)
 三枚肉         300g
 塩(肉の3%)      小1
ごぼう         100g
西洋人参        100g
島人参         100g
大根          100g
紫山芋         100g
マヨネーズ         大4
苦菜(ンジャナ)      適量

作り方
① 三枚肉はかたまりのまま分量の塩をすり込み、2~3日冷蔵庫に入れておく。(途中、上 
  下変える。)
② ごぼうは皮をこそぎ、大根も皮をむき、さっと米のとぎ汁で茹で、3~4㎝長さに切る。
  形をそろえる。
  西洋人参、島人参は皮をむき、3~4㎝長さに切る。(ごぼうに合わせる)
  紫山芋は皮をむき、酢水につける。
③ 湯を沸騰させ、塩漬三枚肉を入れ、ひと煮立ちし、周りが白くなったら茹でこぼす。
  鍋に塩漬三枚肉とひたひたの水を入れ、最初強火、沸騰したらアクを取り、弱火にする。
  (20分位茹でる。)
④ ③に②の野菜を入れ串でさせるようになったものからザルに上げる。山芋は形を整える。
⑤ 三枚肉は薄切りにする。
⑥ 苦菜は、葉のみを刻み、水にさらす。
⑦ 器に三枚肉と野菜を色どりよく並べ、マヨネーズ、ぎざみ苦菜を添える。
1人分
 エネルギー 350㎉ 塩分 1.5g
ワンポイント
 野菜類は煮くずれさせないように弱火で煮る。