管理栄養士 中松 宏子
 

 
 クワンソウ使った料理   No036  2011/10

クワンソウの花(沖縄県北部)

クワンソウ カンソウ、カンゾウ 
    和名:萓草・アキノワスレグサ・トキワカンゾウ・ノカンゾウ
    英名:Daylily
そろそろ萓草の花の最盛期はすぎますが、夏の台風シーズン後から秋風、初冬へと限られた時期、一日花を咲かせます。我家でも萓草の花を見ると、夏の終わりと秋の始まりを感じます。
根は泡盛に漬け、薬用酒に、白い茎葉の薄緑のやわらかい部分は煎じ汁(平成8年11月チデークニ入りチムシンジ参照)、炒め物、煮物に重宝します。
栄養成分として、花はカロテン、鉄、葉、茎は食物繊維が期待できます。
昔から言われてる睡眠効果「オキシピナタミン」という成分が報告されてます。



萓草の花入りポーポー・
萓草の葉の青汁ヒラヤーチ






萓草の花入りポーポー
●材料


 小麦粉          C1
 ベーキングパウダー    小1
 水            C1
萓草の花       50g
油みそ        50g
サラダ油

作り方
⒈ 皮の材料の小麦粉とペーキングパウダーを合わせてふるっておく。
  小麦粉に分量の水を加え、泡立て器で混ぜ合わせ、ゆるいタネを作る。
⒉ よくなれたフライパンを火にかけ、サラダ油を薄くしき①のタネを流しいれて、
  うすくのばし、こまかいちりめんじわができたら、裏返して色づかない程度に焼く。
  途中、萓草の花の刻んだ物をちらす。
⒊ ②をまな板に広げ、手前の¼位を折り曲げてその上に油みそを棒状にのせて、
  手前からゆるやかにくるくる巻く。

萓草の葉の青汁ヒラヤーチ
●材料(4人分)
 小麦粉            C1
 ベーキングパウダー      小1
 水              C1
 萓草の葉          50g
 塩              小1/2
萓草の花           10g

作り方
⒈ 小麦粉とベーキングパウダーはあわせてふるっておく。
⒉ 水、島らっきょうの葉、塩をミキサーにかける。(らっきょう汁)
⒊ ①の小麦粉に②のらっきょう汁を少しづつ加え、泡立て器でよく混ぜる。
⒋ フライパンを火にかけ、油をしき③のタネを流し入れて全体にきれいにのばし、
  萓草の花の刻んだ物をちらし、両面焼く。
⒌ 手前からくるくる巻く。
 ※ 好みで青汁のみのタネで焼くも良い。


萓草の花・梅干・ゴーヤーの
梅酢漬






 


萓草の花・梅干・ゴーヤーの梅酢漬

材料
 萓草の花(がくごと)  300g
 塩(花の8%位)     25g  
梅干(中)         20個
 ゴーヤー          1㎏
 塩(ゴーヤーの8%)    8g
氷砂糖          500g

作り方
① 萓草の花は洗ってザルに上げ、2~3時間そのまま置き水分をとばす。
② 萓草のはなをボールに移し、塩を全体にていねいに混ぜる。
 (花びらをくずさないように)
 (おしべの黒い部分は好みでそのままでも、取ってもどちらでもよろしいです。)
  一晩おく。
  水気をていねいにふき取る。
③ ゴーヤーは縦2つ割りにしてスプーンで種とワタを取る。
  1㎝の半月又は、短冊切りにして分量の塩をして一晩おく。
  水気をていねいにふき取る。
④ 漬物用のビンにゴーヤー、梅干、萓草の花、氷砂糖を交互に重ね、
  フタをする。(2~3日すると水分が上がってきます。)
 1ヶ月後から1年位おいしく食べられます。